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category: 日々の泡

日々の泡/014 - 2003/08/05(Tue) - 2004/01/18(Sun)

LastModified : Sun Oct 17 18:00:29 2004
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2003/08/05(Tue) - 2004/01/18(Sun)

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その0326_ 2003/08/05(Tue) [ヒビノアワ]

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ベランダに打ち水をしていて、すぐ横のエアコンの室外機に水をかけてしまった。 一瞬「あっ」と思ったけど、よく考えなくても、普段から雨ざらしのものである。 そこで、少しだけよく考えてみた、結論。

エアコンの室外機というのは、ある意味「機械の王様」だ。

風雪に耐えて、壊れない室外機。みんなもっとエアコンの室外機に敬意を払うべき。 …もしかして、払ってこなかったのは私だけなのであろうか…。

なんてことを言っているうちに、突然の篠突く雨。

――ってことがひとつ。

その0327_ 2003/08/14(Thu) [ヒビノアワ]

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何もしないうちに、一日一日が消えていく。 「予定が全然消化できてないのに、もう今週も木曜日なんですよね。ビックリしちゃった。水曜はどこに行ったんだろう…」嘆く私に彼女は明るい声で言った。

でもよかったじゃないですか、まだ金曜日じゃなくて

そう。木曜にはなったけど、まだ金曜じゃない。 私は基本的に「ポジティブシンキング」というのを支持しないが、この発言だけには大きく頷いたのだった。

しかしやっぱり、金曜の夜に「もう金曜が終わった…」と呟く自分が見えたりもするのだった…。

――ってことがひとつ。

その0328_ 2003/08/17(Sun) [ヒビノアワ]

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この夏は、靴下が必要。時々は放熱も必要。一日に、靴下を、脱いだり履いたり、脱いだり履いたり。

さっき裸足で、「ないなぁ」と思っていた靴下の片方。 今ふと気がつくと、両足にちゃんと揃って履かれているのを発見。 …お…おや…?

――ってことがひとつ。

その0329_ 2003/08/23(Sat) [ヒビノアワ]

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首の凝りに、うっかり虫刺されの薬を塗って、気付かなければプラシボ効果はあっただろうと思う、晩夏。

――ってことがひとつ。

その0330_ 2003/08/25(Mon) [ヒビノアワ] [イキモノノアワ]

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まず間違いなく、ネコバスに乗る機会に恵まれることは、生涯ないだろう。

パンダのバカバカしいくらいの可愛さは、あのどってりと座る姿にも一因がある。 そして、どってりと座ったお母さんパンダの福々しいお腹ほど、魅力的なものはない。 カンガルーの袋なんぞ、比ぶべくもない。

そしてなんと幸いなことに、トトロのお腹で飛び跳ねるのに比べれば、お母さんパンダに抱っこしてもらえる可能性は、とても高い。どうしてその日を夢見ていけないわけがあろうか、と思うのだ。

――ってことがひとつ。

おまけ:ばかばかしいほど可愛いパンダの方々1 2
日本パンダ保護協会

その0331_ 2003/09/02(Tue) [ヒビノアワ]

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小額の買い物をして、一万円札を出す。「5千、6千、七千、八千、九千と、何百何十円のお返しになります」と、お釣りを数えるレジのお姉さんの手元を見ながら、一応一緒にカウントする、というのはよくあること。

文具屋のレジで、儀式を省いて渡されたお釣り、9千円を財布に入れようとしたその瞬間、お姉さんが「…あれ、九千円、あります…?」と確認した。私は手にしている札を、心持お姉さんのほうに差し出す。お姉さんはチラと確認して、レジから千円札を取り出して、お釣りに加えた。どうやら千円足りなかったらしい。

そうなのねぇ。お姉さんがカウントの儀式を省いたときこそ、財布に入れる前に確認しなきゃダメなのねぇ。

――ってことがひとつ。

その0332_ 2003/09/03(Wed) [ヒビノアワ]

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節煙運動を始めて、ハタと困ったことに気が付いた。

カートンで買わないと、100円ライターをもらえない…。

買い置きをすると、節煙に支障をきたすに決まっているからなぁ。

* * *

これまでカートンで買ったときにタダで貰える100円ライターを使っていた。ただし毎回カートンで買うとライターが溜まりすぎるので、大抵 5箱ずつ買って、ライターが欲しいときにカートンを買う、というシステムを採用していた。 2・3日にいっぺん煙草を買いに行っていた最寄のコンビにでは、すっかり私の「5箱買い」が定着していて、私が煙草の銘柄を言っただけで、店員さんは「5箱?」とニッコリ答えたりするくらいで、多分「いつものヤツ」と言ったとしても、「いつもの銘柄が5箱」出てきたと思われる。 ところが、私の 5箱買いの理由が「ライターが溜まり過ぎないように」だということを知らない店員さんは、たまに5箱にライターをつけてくれたりしていた。「溜まりすぎる」ほどではなかったので、ライターを手に「いる?」と聞かれると、ありがたくもらっておいたのだった。

もちろん、節煙運動を始めてすぐに、店員さんは私の行動パターンの変化に気付いた。少々質問を投げてきたので、節煙に至った理由が決して値上げによるものではない旨などを開陳したりしたのだった。

――ってことがひとつ。

その0333_ 2003/09/04(Thu) [オモイデノアワ]

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小学校の3年生くらいか。図画の時間に、ボール遊びの絵を描いた。 投げ上げられたボールに向かって、私と友達が手を差し伸べている。

提出した絵が返されるとき、先生は「太陽を描かないように」と私に言った。

私が、オレンジ色の丸い物体は太陽ではなくボールであると釈明すると、先生は合点が行ったように「ああ、そうなの」と破顔した。 このエピソードにいくつかの示唆を見出してもいいけど、本当は「ただそれだけ」の、意味のない思い出話。

――ってことがひとつ。

その0334_ 2003/09/05(Fri) [コトバノアワ]

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「友達の女の子がね、いや、女の子って言っても、もう40なんだけどさ」

というのは、学生時代からの友人の話をする場合に割とよくある表現だ(とりあえず、私の周辺では)。「女性(男性)」という表現は口語表現には馴染まないし、「女の人(男の人)」では「友達」を表現するのに馴染まない。「友達の女(男)」や「友達のおばさん(おじさん)」では意味が違ってしまう。

でも、このままずっと、「友達の女の子がね、いや、女の子って言っても、直に米寿なんだけどさ」なんて言いながら生きていくのも中々楽しい気がするので、無理に代替表現を編み出さなくてもいいか、と思ったりするのだった。

――ってことがひとつ。

その0335_ 2003/09/05(Fri) [ヒビノアワ]

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もう長いこと実家に帰っていないが、まだ年に2回は帰省していた頃、実家から自宅に戻って、「ただ今無事帰り着きました」の連絡を忘れると、もちろん母の小言の元になった。「心配するじゃないの。何で連絡して来ないの」。

さて、今では時々母のほうから私の家に訪ねてくる(正確には、兄の家に孫に会いに行ったついでに立ち寄る)。もちろんだが、母から「ただ今無事に帰り着きました」の連絡を受けたことはない。なるほど多少心配しないではないのだが、そのことについて母を責める気は毛頭ない。毛頭ないが、何かの話のついでに「ただ今帰り着きましたの連絡をくれたことはないよね」と言ってしまったところ、「そんなことないわよっ」と非常に不機嫌になられてしまった。一応断っておくと、彼女は本気で「不当な評価を受けた」と思って不機嫌なのであって、「痛いところを突かれた」なんて思ってないのである。

何年も前、かなり長い間に渡って、母には悩み事があった。私は一応、愚痴を聞き、相談に乗り、宥めたりすかしたり聞き流したりしていた。つい最近、「あのことについては、その後どうなの?」と様子伺いをしてみたところ、「あ、あれはね、もういいの」。どうやら遡ること 2年程前には解決していたのであった。かなり心配はしていたのだが、「解決なら解決で、一言アイサツがあってもいいんじゃないの」なんてことで責める気は、毛頭ない。責めても私が消耗するだけだ。

上の2件のテーマからは逸れるが、思い出した「ちょっとしたエピソード」。 私の家を訪ねてきた母は、私の机の上にあった仕事関係(ではあるがほぼ私信)の手紙を、新聞の折込広告でも見るような気軽さで開き、さらには音読し始めた。 長い付き合いの私も、この行動にはさすがに呆気に取られていたところ、母は手紙にある社交辞令的誉め言葉を復唱してニヤニヤと私を冷やかしに掛かったのだった。

断言するが、例えば母に「お母さんて、私宛の手紙を平気で断りもなく開けて読むよね」なんて言ったら、「そんなことは絶対にない」と猛抗議を受けること請け合いだ。

* * *

ところで、私は「ウチの母は、ごく一般的な普通の母」と思っているのだが、友人知人には「面白いお母さん」で通っている(「面白い」の意味は多様)。えぇ? この程度の「母親の腹立たしい行動」って、普通だと思うけどなぁ。

――ってことがひとつ。

その0336_ 2003/09/17(Wed) [ヒビノアワ]

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そろそろ、キーワードに [ハハノアワ] を加えようか…。

* * *

先日両親が、孫(つまり私の甥)の運動会経由で、訪ねてきた。 何かの話のついでに、「最近お箸の持ち方を直した」と言ったら、「あら、前から正しく持ってるでしょ?」と母。「いや、前はこうだよ」と、近くにあったペンを持って、2本の箸が交差する「従来の間違った持ち方」を実演してみせる。「あら、うちの子達は正しく箸を持ってると思ってたけど」と、なおも母。
「いや、昔よく食事中に、箸の持ち方のせいで "食べ方がおかしい" って母さんに笑われてたんだけど」
「えー? そう?」
「そう。でも笑うだけで、正しい持ち方を教えたりはしないの」
「えー。そうだったかしら」
「ついでに、物を噛むと耳が動いておかしいっていうのでも、何度か大爆笑されたなぁ」
「ふぅん。笑ったほうは忘れるのよ」

まぁね。笑ったことを忘れるのは構わないけど、「正しく箸を持っていた」という確信に満ちた誤った記憶は、どこから?

――ってことがひとつ。

その0337_ 2003/09/17(Wed) [デキゴトノアワ]

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母は物忘れも激しいが(例その1その2)、「誤った記憶」を捏造することにも秀でている。

何年も前だが、母から食料などと一緒に「星座占い」の本が送られてきたことがある。本は、私の星座についての記述だけで編まれている。荷物に添えられた母の手紙には、「あんまりピッタリ当たっているから送る」とある。母は特に「占い好き」というわけではない。それがわざわざ送ってきたのだから、多少の興味を持って本を開く。

本曰く、私の星座は

なのだそうだ。上の特性のため、周囲を振り回したり空回りをすることもしばしば、注意が必要らしい。 …ええっと…。

…母は一体、どこの誰を育てていたのだろう…。

第一、「いっつもボケーっとして、覇気がない」というのは、母自身が私を評するときに度々用いた表現である。 私も、母の評価に異論はない。 子供時代の大抵の時間を、私はボケーっとして過ごし、いい意味でも悪い意味でも、周囲を巻き込んで何らかの行動を起こしたことはないし、起こそうと考えたことも、ない。

離れて暮らし始めてから、母の記憶の中の私は、凄まじい変貌を遂げたのであろうか。 おそらくは、母の望んだ「我が子像」に、より近い方向で。

う〜ん、ちょっぴりホラー。

――ってことがひとつ。

その0338_ 2003/09/21(Sun) [ヒビノアワ]

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酢には防腐作用がありますね。生姜にも、防腐作用がありますね。 でも、酢こそ腐らないものの、生姜自身はいつか腐ります。

夏に沢山作った新生姜の甘酢漬けが、まだ残っています。 瓶に記載されている賞味期限は、元々入っていたマーマレードのものです。

私には、自分の作った物の賞味期限が判らない、それが少し、情けないのです。

――ってことがひとつ。

その0339_ 2003/11/06(Thu) [ヒビノアワ][バカノアワ]

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先日、「とある方面で名の知れた知人」を含む数名と行動を供ににしていたら、その著名な知人にサインを求める方で長蛇の列ができてしまいました。別に道端で突然囲まれたというのではなく、むしろ「そうなっても当然」のような状況ではあったので、快くサインに応じている知人の横で、私たちは適当に談笑しながら待っておりました。 知人はわき目も振らずに、ひたすら自分の名前を書き続けています。 きっと、「あー、お腹空いたぁ」なんて言っている私たちを待たせていることにも、気を使っていたのでしょう。

そんな彼の姿を見るに、「一人に仕事をさせて遊んでる」ような申し訳ない気分になってきて、ふと、素で考えてしまったんですね。

「そうだ! 皆で手分けすれば早い!!」

――― ほんの一瞬ですが、本当にいい考えだと思ったのです。まぁ、そんなことならもう一段階手間を省いて、「あとは各自、自分で書いてくださぁい」って言ってもいいくらいのもので。 でも、なんか不思議、サインって。 例えばサインの代わりに印鑑だとどうなんだろうなんて考えたりして。 ちなみに知人の「サイン」は、判読不可能にデザイン化されたヤツではなく、宅配便の受け取り並に、"普通に名前を書くだけ" で、そのことも「手分け案」を大真面目で考えてしまったポイントなのでしょう。

で、まぁなんとなく、手伝えないことに謂れのない多少の後ろめたさを抱えて、知人を焦らせないように控えめに雑談を続けながら、「お仕事」が終わるのを待っていたのでした。

――ってことがひとつ。

その0340_ 2003/11/30(Sun) [ヒビノアワ][イキモノノアワ]

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久しぶりに "かさぶた" ができるような引っかき傷を作ったら、治りの遅さにビックリだ。気が付いたときにはかさぶたになってて、いつつけた傷かも判らなかったくらいだから、そんなに深い傷じゃなかったと思うんだけど。

で、かさぶたが取れてからもう2週間も経つような気がするんだけど、まだ皮膚が薄くて赤く透けている。ずいぶん目立たなくはなったけど。頑張れ、私の細胞。

二十代半ばくらいのときにも、ニキビ(吹き出物?)の治りが遅くなったような気がしたときがあったなぁ。

――ってことがひとつ。

その0341_ 2003/11/30(Sun) [オモイデノアワ]

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かさぶたで思い出した。 左のひざに転んでできた傷跡がある。子供の頃、何度も転んだのに、一つだけ、目立つ傷になって残った。

* * *

ひざを擦りむいた女の子を囲んで、水道で傷を洗い流しながら「血が止まらない〜!」と慌てている図というのは、小学校のときよく目にした風景だ。 私は大抵、怪我をした子を囲む輪の後ろのほうで、手持ち無沙汰に騒ぎが収まるのを待っていた。 「洗い流してたら止まるわけないじゃん」と思ったりはしたんだけど、もちろんそれを口にするほどの勇気はなかった。

当然、私が転んだときも、「ばい菌が入っちゃうよ」と水のみ場に連れて行かれそうになったんだけど、いつも「大丈夫」と拒否していた。 私にとっては、遊びを続行することのほうが大事だったし、「だって、今までばい菌なんか入ったことないもんね」と思っていた。

その朝、私は登校途中に転んで"パンタロン"に大穴を開けて教室に入っていった。 通学路の歩道にちょっと深い側溝があって、コンクリートのブロックで蓋がしてあったんだけど、2つ3つ分ほどが割れて落ち込み、多分 1m くらい、口を開けていた。 毎朝そこを、助走をつけて飛び越すのが習慣だったんだけど、とうとうしくじって転んだのだ。

教室に入るなり、一人の女の子が飛んできて、断固私を保健室に連れて行くといって聞かなかった。 私は最大限の抵抗をしたんだけど、どちらかが折れない限り、収拾のつかないようなこう着状態になってしまった。 ハタから見て、正義はぜったい、「保健室」にある。私は仕方がなく、初めての保健室を体験し、初めての「傷の手当て」を体験した。 だから私は知らなかったのだ。貼り付けられたガーゼは、はがさなくてはいけないのだということを。

何日放っておいたのかはもう判らないけど、とにかくしばらく後、しっかり傷とくっついてしまったガーゼが、いかんともしがたく、はがれなくなっていることに気が付いた。 またしても私には、それをどうしたものやら、判らなかった。

やがて傷が周辺から完全に治ってくると、それにつれて少しずつガーゼが排除されて、はがれるようになってきた。 傷の治ったところから、少しずつガーゼをハサミで切っていく。 全て取れるまで、何日かかったのかは知らない。 とにかく、このようにしておかしな治し方をしてしまったひざには、でこぼこと盛り上がった皮膚が出来上がってしまったのだった。

* * *

で、このお話には、一つ微妙なところがあって、実は私を無理やり引っ張っていった女の子は、普段あまり私を快く思っていない子だった。 なんであのときに限って、私に親切心を起こしたのかなぁ、なんてちょっと考えたりするくらいに(多分理由はなくて、「女の子の習性」としか言いようがない行動の気がするけど)。 保健室に行くのを了承したのは、「余計な争い」を避けるためでもあったのだ。

ただ幸いなのは、何かと根に持つことの多い私が、このことについては「傷を見るたびフツフツと怒りが…」という感情が一切わかずにいることだ。むしろ「元気な子供時代が確かにあった」という証明みたいな感じがする。

――ってことがひとつ。

その0342_ 2003/12/02(Tue) [バカノアワ]

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アルバイトをしていたとき、男性の営業さんが運転する車の助手席に乗っていたら、信号待ちで隣に止まっているバイク(だったか自転車だったか)に乗っている男性が、私を見てニヤニヤ笑っているのに気がついた。 私が「なんかあのヒト、こっち見てる」と言うと、営業さんはチラリとそちらを見て、「晩のおかずでも考えてるんじゃね?」と答えた。

私は何だか感心して、「そうかぁ、そうだよねぇ」と大笑いした。 「お前の自意識過剰だよ」ということを指摘するのに、なんて気の利いた表現をする人なんだろうと思ったのだ。 そうそう、視線の先にあるものを見ているとは限らない。 ぼんやりと何かに視線を向けながら、脈絡のない思い出し笑いをすることは、私にだってある。

さて、ことの真相はさておき、近年になって慣用句的用法の「晩のおかず」の意味を知った私は、あの時大笑いした自分を思い出し、心底トホホな気分になるのだった。 人生には、知らないでいるほうが幸せだったということが、確かにあるのである。

――ってことがひとつ。

その0343_ 2003/12/03(Wed) [ヒビノアワ]

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随分前に、中学校の頃の「取るに足らないこと」を話したら妙に面白がってくれた知人がいて、「へー、こんなことを面白がる人がいるのかぁ」と、ちょっと驚いた。 「自分にとっての重大事が、他人にとっては些細な事」っていうのはよくある事だけど、「こんなの、他人にとっては何てこともないだろうなぁ」って思ったことが、必ずしもそうじゃなかったりもするんだなぁ、と。

「中学の頃の、取るに足らない話」:男の子が教室でプロレスごっこを始めると、私はワクワクしながら机を寄せて場所を空けたんだけど、本当はプロレスごっこをやるほうに回りたかったのよ。自分を「男の子っぽい」と思っていたわけでも、思われたいわけでもなかったから、大人しく机片づけ係をやってたけど、あー、悔しい。

確かに「さも大事らしく話したら、相手にとってはそうでもなかった」時のこっ恥ずかしさは大変なものだから、「無用なことは言わないが吉」と思ったりするんだけど、どっちにしろ私が「恥をかかずに生きる」のはムリらしいと諦めがついた辺りで、私のおしゃべりは止まらなくなってしまった。

――ってことがひとつ。

その0344_ 2003/12/03(Wed) [ヒビノアワ]

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エアコンの修理をしに来てもらったときに、部屋をちょっと空けなくてはいけなくなった。 修理費のことを大家さんに確認しなくてはいけなかったんだけど、連絡先として教えられている職場に電話をしたら誰も出ず、階下にある自宅の電話番号は知らなかったので、直接訪ねてみようと思ったのだ。

修理の方に、「一旦外に出て待っていてください」と言った方がいい。私の安心のために、言った方がいい。 でも、悲しい程日本人な私は、「そんなことを言ったら失礼よね…」と、修理の方を寝室に残して大家さんの家を訪ねたのだった。

修理の方が帰った後には、「こんなことをするのは失礼よね…」と思いながら、私の安心のために、一応エアコンをぐるりと見渡た。 一方しばらくは、「あ、今エアコンと目が合った」なんて言って遊んでいたりもしたんだけど。 念のために、何を心配していたのかと言うと、ニュースでも喧しい「盗撮」だ。 盗難よりも、よっぽど怖い。

* * *

以前、知人に「死んだ後、地獄で受ける拷問で、一番いやなもの」として、「一人で部屋にいるときの様子を、ビデオで流される」というのを挙げたりしたんだけど、知人は本当に不思議そうな顔で「え〜、それっていやかなぁ」と言ったので、なんか尊敬してしまったのだった。 「見られて死ぬほど恥ずかしいこと」が何一つないなんて。 …いや、もう死んでいるから関係ないのかもしれないけど。

――ってことがひとつ。

その0345_ 2003/12/04(Thu) [オモイデノアワ]

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小学校の 3年生くらいから、私は母の「ネックレスほどき係」だった。 ひっ絡まって一塊になってしまったネックレスを、母が私のところに持ってきて「お願い」と言う。 私はパズルのおもちゃ代わりに、ネックレスをほどくのを楽しんだ。 丹念に筋道を追ってつながりを考えれば、面白いようにスルスルと解けるパズル。

母は私の「理屈っぽいところ」を、あまり気に入ってはいなかった。 私の「理屈解説」が始まると、母は困った顔で、「お前の言うことは難しくてちっとも解らない」と言った。 私は解ってもらおうと、さらに仔細に分解してみせ、解説する。悪循環。 母は気付いていなかったんだろうか。 この理屈のお陰で、ネックレスがいつも、母が出かける前までに無事ほどけていたのだということを。 私は気付いていなかったけど。

母は出掛ける支度に忙しいので、ネックレスを私に任すのだと思っていた。 でも今では、たとえ時間があったとしても、母が自分でほどくことはなかったろうと思っている。 ネックレスをほどくような、私にとって「簡単なこと」が、母にとってはそうではないなんて、思いもしなかった。

多くの人にとっては簡単なことでさえ、自分にはできないことがあると知るまでは。

――ってことがひとつ。

その0346_ 2003/12/09(Tue) [コトバノアワ] [バカノアワ]

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「代執行」が、どうしても「大執行」に聞こえ、「地上最大の大執行」とか考えて、「うわぁ、すごそう。どんな執行なんだろう」と想像してしまうのは、止めようがないのである。

――ってことがひとつ。

その0347_ 2003/12/23(Tue) [オモイデノアワ]

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私はその昔ガールスカウトだったわけですが、月ニ回の集会場所には、お寺をお借りしておりました。 しかし、年に一度「クリスマス会」という行事があって、そのときは当然ながら、場所を公民館に移していたわけです(まぁ、クリスマスに限らず、ちょっと大きな行事は公民館を利用することが結構あったんですが)。

しかし、よく考えるに、その0103 にも書いた通り、ガールスカウトとは「名誉にかけて、神と国とに対する務めを行」う団体です。これはガールスカウトの「約束」というものに書かれていて、集会の時には毎回唱和します。…お寺の境内で唱えていた「神」ってのは…一体誰だったんだ…。

なんて固いことは言いっこなしだ。

ガールスカウトというのは、地域ごとに「団」という単位で行動していて、団によっては教会を借りて活動しておりました。 元々の出所が英国ですし、各団合同の大きな集会では「ミサ」(プログラムによっては任意参加)があったりも致しました。 でも、そういう団体に場所を貸す日本のお寺というのは、とってもステキだと思ったのでした。 ちなみに私どもの団では、毎年「座禅会」という行事もあって、私は結構楽しみにしておりました。 ご住職曰く、「いつもよりお米が多め」の朝のお粥は、やっぱりそれでも、「もっと沢庵くれ」って感じでしたが。

今確認してみたら、現在は「約束」の文言がちょっと変わっているようですね。括弧書きで「仏」が入っております。私の頃は「わたくしは名誉にかけて、神と国とに対する務めを行い、いつも他の人々を助け、ガールスカウトのおきてを守るように致します」だった気がする。「おきて」の文言もかなり変わっているし、以前は10まであったんだよ。

――ってことがひとつ。

その0348_ 2003/12/24(Wed) [コトバノアワ]

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ふと、週刊誌のグラビアの「我ままボディ」という見出しが目に入り、先日の知人との会話を思い出す。

「もう筋力が衰えて、ずっと立ってると足が "体重すぎっ" って我まま言い出してさぁ」 「40kg弱も支えられないとは、とんだ我ままボディだな」

――ってことがひとつ。

その0349_ 2003/12/26(Fri) [ヒビノアワ]

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初めて訪れたコンビニの入り口のドアには、表側にも内側にも「押」と書かれていた。「内と外、お互いドアに書かれていることを信じて押し合う客二人」を見かけてみたい、と思うのだった。

――ってことがひとつ。

その0350_ 2004/01/18(Sun) [オモイデノアワ]

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私が小学校低学年の頃、母が「ママさんコーラス」で歌っていた、「うさぎと神様と月」の物語。

森の中でお腹を空かせたおじいさんに会った動物達は、それぞれ食べ物を探しに行く。 他の動物達は食べ物を持って帰ってきたのに、食べ物を何も見つけられなかったうさぎは、焚き火の中に "み" を投げて、おじいさんに捧げた。

納得いかねぇ。

「どうして、何も見つけられなかったのに、木の実を持ってるの?」 「"み" って言うのは、木の実じゃなくて、自分の体のこと」

もっと納得いかねぇ。


私が納得のために考えた物語。多分、じーさんの件は「きっかけ」に過ぎず、うさぎには、その人生に抱えきれない何かがあったのだ。 「他の動物は食べ物を持って帰ってきた」のだから、じーさんはもう、丸っきり空腹というわけではない。 「自分だけが」持ち帰れなかったということが、これまでのうさぎの人生(あるいは人生観)を象徴しているのだ。 「自分だけが、いつも巧く行かない」。ああ、居たたまれない。ああ、みじめ。 その時うさぎの中で、何かが切れてしまったのだ。 だからこれは決して「美談」なんかじゃないし、だからむしろ私がうさぎのように行動できないことは、ちっとも悪いことなんかじゃないのだ。 通常の感覚を持っていれば、そんな風にして得た肉を、じーさんが平気で食えるわけがない、と考える。 むしろ、その後のじーさんの人生を破壊しかねない。

つーか、じーさんも、神様のクセにヒトが悪いよな。

かくして私は、自分自身を無事に罪悪感から救出できたことを、誇りに思ったのだった。

――ってことがひとつ。

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