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category: 日々の泡

日々の泡/012 - 2003/03/05(Wed) - 2003/05/04(Sun)

LastModified : Fri Apr 11 15:25:49 2003
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2003/03/05(Wed) - 2003/05/04(Sun)

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その0276_ 2003/03/05(Wed) [オモイデノアワ]

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その275 からの続き。
落書きの一方、「個人的な流行」は「迷子の旅」だった。とにかく「知らないほうの道を選んで進む」。 さて出かけようとしたら、隣に住んでいる2つくらい下の女の子を連れて行くよう、母に命じられた。 いや、連れて行くように命じられたわけではなく、「遊んで上げなさい」と命じられただけだが、今日の予定は「迷子の旅」と決まっている。迷子になりに行くのに、コドモなんか連れて行けるか。と抵抗したがムダだった。

案の定、途中ではぐれた。表現を変えると、「足手まといを置き去りにした」とも言うのかもしれない。

家に着くと「○○ちゃんは!?」と母が声を上げる。素直に答える。「知らない」。 「迷子の旅」は、「知らないところに行く」遊びではない。そんなこと、子供にとっては雑作もない。 己を頼りに「知らないところから帰ってくる」ことこそが主眼の遊びである。 彼女がまだ帰っていないなら、それはただ「ゲーム続行中」というだけだ。 とは思いつつ、母の狼狽に、多少「もしかして、思ったよりイケナイコトをしたのかしら」と思い始める。

その時、傾く陽を背にして向こうの土手に佇んでいる彼女が見えた。それは苦難の末の「生還」にふさわしい絵だった。彼女は、家までもうあと数十メートルだというのに、それが定かに判らないでいるらしい。 ともあれ、私が辿ったのとは全く別ルートで戻ってきた彼女を、少し誇らしく思うのだった。

誇らしい場合じゃないです。
危険な遊びなので、くれぐれもお子様に真似をさせないで下さい。

――ってことがひとつ。

その0277_ 2003/03/06(Thu) [ヒビノアワ]

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――ってことがひとつ。

その0278_ 2003/03/09(Sun) [デキゴトノアワ]

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古い静かな喫茶店。隣の席には若くて美人のママと、小学校低学年くらいの可愛いらしいお嬢ちゃん。 お揃いの巻き髪に、お揃いのフェイクファーのコート。

「あのね、タバコは道に捨てちゃいけないんだよ」と娘。
ふぅっと煙を吐きながら母親は答える。「ん〜、状況によっては、ママは捨てちゃうな」
「でも、捨てちゃいけないんだよ」
「そうだけど、灰皿がなければ捨てちゃうね」
「でも、本当は捨てちゃいけないんだよ」
「そうだけど、仕方がない場合っていうのもあるのよ」
淡々と、そして延々と繰り返される、娘の説得と母の反論。

解った、アンタの正直は美点として認めよう。己を曲げない信念にも、敬意を表する。 でも、それはそれとして、お願いだから、一言「そうだね」って娘に言ってやってくれ。

――ってことがひとつ。

その0279_ 2003/03/16(Sun) [コトバノアワ]

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バイトをしていた10年前。ドリップしたコーヒーを「ちょっと濃かったかな」と思いながら、課長に出した。 課長はカップの中を覗くなり、言った。

「なんだこれ、真っ黒で カイバオケみたいなコーヒー だな」

「飼葉桶」と「真っ黒なコーヒー」の間に、どんな関係があるのかは知らない。 しかしその時、なぜだか納得してしまう私がいたのは確かであり、未だに、ちょっと濃い目のコーヒーを入れてしまうと、「あ、カイバオケみたいになっちゃった」と心の中で思う私がいるのも確かなのである。

――ってことがひとつ。

その0280_ 2003/03/19(Wed) [シゴトノアワ]

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私はとても面倒くさがり。そして、外で働くのが好き。 バイトしていた時に、いつも思っていたのは、「どうせ明日また来るのに、どうして一々家に帰らなくちゃいけないんだろう」ってこと。週末だけ帰れば充分なのになぁ。 バイト先は自転車で15分程度のところで、誰より短距離通勤だったんだけど、近いからこそ「だって庭同然じゃん」とヘンな理屈を言う。

でも、やっぱり、知人が「仕事で会社に泊まった」と言えば、ちゃんと「気の毒に…」と思うのだ。

――ってことがひとつ。

その0281_ 2003/03/26(Wed) [テレビノアワ]

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なぜ、2時間ドラマの中の宅配ピザ屋や新聞の集金人は、呼び鈴を押して応答がないと、玄関のドアに手をかけるのだろうか。 しかもなぜ、ドアが開くや、「いないんですかぁ」などと中を覗き込んだりするのだろうか。 少なくとも私は、ちょっと応答が遅れて、その間にドアノブを回す音でもしようもんならかなり恐怖を感じるだろうし、警戒して居留守を使い続けると思う。

――ってことがひとつ。

その0282_ 2003/03/29(Sat) [ヒビノアワ]

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薬局のワゴンに、手書きで大書された惹句。

全品半額
みたいなもんです

…「みたいなもんです」って…。

うん。まあ、あの、気持ちは解る。おおよそ半額なのね。大体半額なのね。ほぼ、半額なのね。半額って言っても過言じゃない感じなのね。 代替案として「 50% OFF」なんてのを考えてみたんだけど、どうだろう。

――ってことがひとつ。

その0283_ 2003/03/29(Sat) [タベモノノアワ]

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私たちがカウンターの席に着いたとき、隣の二人連れの前には 5皿ほどの料理が並んでいて、1つの皿は殆ど手付かずのまま、他の皿には料理がきれいに一切れずつ残っていた。

私たちが料理を頼んできれいに平らげた後も、隣の二人連れの皿には全く変化がなかった。やがて二人はそのまま会計を済ませ、店を出て行った。

時々あることなのだが、不思議でしょうがない。なぜ、一切れくらい片付けてしまえないんだろう。 食べきれる量を読み間違えて注文したのだとしても、もう少し「努力の跡」を見せたっていいじゃないの。 まさか、「皿の中には料理を少しずつ残しておくのが上品」とか思ってるんじゃないだろうな…!?

とにかく私としては、隣の皿を下げに来たお兄さんに、うっかり「あ、そのエビ、まだ食べます」と言ってしまいそうになるので、非常に止めて欲しい行為である。

――ってことがひとつ。

その0284_ 2003/03/30(Sun) [タベモノノアワ]

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テレビで「食事の作法」をやっていた。確かに、背筋を伸ばし作法に則って食べている人は、美しい。

でも一方で、先生が「悪い見本」としてやって見せる「犬食い」や「ねぶり箸」を、私は「見苦しい」とは思わずに、「一生懸命食べてるねぇ。そうか、美味しいか」と微笑ましく見てしまうのだった。

――ってことがひとつ。

その0285_ 2003/04/11(Fri) [オモイデノアワ][タベモノノアワ]

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泣かない子供だった。

まだ幼稚園にも入る前だったろうか。母が用事で出かける前に、留守番の私に「これでお昼のパンを買いなさい」と100円を渡してくれた。とてもワクワクした。あまり子供に甘いお菓子を与える家ではなかった。これで甘いパンを買おう。アーモンド形をしたやつを買おう。

100円をポケットに入れて、遊びに出かけた。友達と遊んでて、100円がポケットから転がり落ちた。転がった100円は、道の脇にある側溝の、ふたをしているコンクリートブロックの隙間から、下に落ちた。 友達はなんとかコンクリートブロックを持ち上げようとしてくれたけど、無理なのは判っていた。

「もういいよ。私、そろそろ家に帰るね」と、笑って言ったつもりだったけど、大丈夫だっただろうか。 ちゃんと笑えていただろうか。平気なふりが出来ただろうか。

誰もいない家に帰って、「パンが食べたいよーっ」と大声を上げて泣いた。 誰もいないのが判っていたので、安心して大声をあげて泣いた。

自分でも「バカみたいだ」と思いながら、いつまでも泣いた。

――ってことがひとつ。

その0286_ 2003/04/11(Fri) [オモイデノアワ]

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町に、映画館が一つあった。 父が突然、「映画館で漫画をやってるから、観に行こう」と言った。 父は自分の思いつきが気に入ったらしく、とてもニコニコしていた。 私は映画を見たことがなかったから、それがどんなものか知らなかったけど、父のニコニコを見て、嬉しくなった。 父は私を自転車の荷台に乗せ、「お腹が空くといけないから」と、一旦家に入って食パンを一斤持ってきて、カゴに入れた。食パンがとても美味しそうに見えた。

映画館の前で、父は私を荷台に乗せたまま、「ちょっと待ってろ」と言って券売の窓口のほうへ歩いていって、しばらく何か話した後、戻ってきた。そして「漫画、もう終わったって」と言い、そのまま家に向かって自転車を漕ぎ出した。父は私に映画を見せられなかったことに、少しがっかりしているように見えた。

私は、どうして、「おとうさん、わたし、まんがでなくてもいいよ。せっかくきたんだから、まんがでなくてもみていこうよ」と言えなかったのだろう。本当に、私は漫画でなくても、がっかりなんかしてなかった。

私はいつもそうだ。「なんだか大事に思えること」を伝えられない。

そして見当はずれに、映画にわくわくした自分を責めたりする。 おとうさんごめんね、わたしがわくわくしなかったら、おとうさんはがっかりしなくてすんだんだよね。

* * *

中学くらいになって、その映画館の前を通りがかって、心底、「あの時、余計なことを言わなくてよかった」と思った。 その映画館が「東映まんが祭り」以外の期間に、何を上映しているかというと、

「日活ロマンポルノ」

なのだった。

――ってことがひとつ。

その0287_ 2003/04/17(Thu) [オンガクノアワ]

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テレビから、ショパンのノクターン Op.9. No.2 が聞こえてきた。この曲を聴くたびに、心の中で唱えてしまう言葉がある。

甘美な旋律が装飾されてくり返されるだけで、それほど内容のある曲とはいえない。

「ショパン ピアノアルバム2」全音楽譜出版社

私は、ピアノのヘタクソさにかけては、ちょっとした自信がある。 でも、どうせ弾けないと判っているのに、つい、「こんくらい弾けるといいのにな」という楽譜を買ってしまうことがある。 そんな風にして買ってきた「ショパン ピアノアルバム2」。お目当ての「ノクターン Op.9. No.2」の解説に上の言葉を見つけ、

ほ〜ほっほ。「内容のない曲」なんて弾いても仕方がなくってよ。
弾けない」のじゃなくってよ。あたくしは「弾かない」んですわ。ほ〜っほっほ。

と高笑いをした。

のは、もちろんウソ。
せっかく「ちょっとがんばってみようかな」と思ったのに、そんなこと言わなくたっていいじゃないのよぉ
と、めそめそした。

――ってことがひとつ。

その0288_ 2003/04/21(Mon) [ヒビノアワ][コトバノアワ]

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コンビニのレジ。今日のレジ係は、年配のオーナーの奥さん。

「あ、すみません、レシート下さい」と私、
「あ、失礼差し上げました」と奥さん。

非常にナチュラルに発せられた「失礼差し上げました」に、なんの引っかかりもなく聞き流し、帰り道、反芻したら「失礼を頂いちゃった私」が妙におかしくなってきて、頬が緩んだ。

――ってことがひとつ。

その0289_ 2003/04/23(Wed) [コトバノアワ]

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ものすごく今更だけど、その32 の続き。

おさらい:私が知ったとき、ボリス・ヴィアンの手になる小説は、邦題を『うたかたの日々』といった。後年気が付いたら、『日々の泡』となっていた。ああ、驚いた。

今回のお話:しかし、「泡の日々」と「日々の泡」では、意味が全然違うと思うんだが、どうなんだろう。

原題は『L'ecume des jours』(アクサン記号省略!)らしい。学生の頃 1年間フランス語を学び、あまつさえ「優」を頂いた私は、「日々の泡」に恐る恐る一票を投じる。1年間かけて覚えたことといえば、「える ぬ ぱるる ぱ びえん る じゃぽね」というナゾの呪文一つきりなのである。パ行とラ行とナ行という、クセの強い音の集まりが醸し出す絶妙なハーモニーに、覚えずにはいられなかったのであった。

――ってことがひとつ。

その0290_ 2003/04/23(Wed) [ガクモンノアワ]

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大学の成績というのは、不思議だ。「hogehogeの形而上学」という本を読んでレポートを書け、と言われたので、一生懸命読んだ。努力の甲斐なく、内容はサッパリ解らなかった。

とにかくレポートを書くのが目的で読んだので、一生懸命レポートを書いた。力いっぱい「何の話かサッパリ解らないわよ、もうっ」と書いた。「御託はいいから、具体案を出しなさいよっ」と書いた。

そして、「優」をもらった。

採点するためにレポート提出を命じたんなら、一生懸命読みなさいよっ。 ちゃんと読んでたら「優」を付けられるわけないじゃないの。失礼しちゃうわ。

――ってことがひとつ。

その0291_ 2003/04/24(Thu) [ノウミソノアワ]

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布巾に血が付いていたので、慌てて手を見た。どこにも怪我がない。よく見ると、布巾に付いていたのはケチャップだった。

* * *

学生時代、定食屋でバイトをしていて、手にべっとりトマトソースが付いているのに気が付いた。 その日の「日替わり定食」は「ミートボールのトマトソース煮」だった。 ぺろりと手に付いているソースを舐める。「予想した味」がしない。 そういえばさっきビールの栓を立て続けに何本か抜いたとき、内1本、注ぎ口を割ってしまったことを思い出した。 幸い、指が切れていることに気が付いても、傷はちっとも痛まなかった。

――ってことがひとつ。

その0292_ 2003/04/24(Thu) [バカノアワ]

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私は「いいお家のお嬢さん」というものに、とても憧れる。 私も一度でいいから、「いいお家のお嬢さん」に生まれてみたかった。

あるときテレビで「育ちのよさそうなお嬢さん」が、鷹揚な様子で「どこへ出ても恥ずかしくないよう躾てくれた母に感謝しています」とお話になっているのを聞いて、しみじみ、私もこんなことを言ってみたかった、と思った。 という話を知人にした。「あたしなんかさあ、野放しで育っちゃって、どこに出ても恥ずかしいわよ」。

「そうかぁ。オレはいいと思うなぁ。どこに出ても恥ずかしいお嬢さん って」

うん。まあ、確かにね。ある意味、なかなか味わい深い感じだね。

――ってことがひとつ。

その0293_ 2003/04/26(Sat) [オモイデノアワ]

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私は父にも母にも本を読んでもらったことがなかった。「寝る前に本を読んでもらい、聞きながらいつの間にか寝入ってしまう」というのは長年の憧れだったが、私は「こうして欲しい」という要求を他人に伝えることが出来ない子供だった。

それでも、とうとう「今が最後のチャンス」と思ったとき、意を決して母親に頼んだ。私は既に小学校の3年生で、これ以上大きくなったら、二度と "寝る前の本" なんていい出せなくなる。「一度でいいから、寝る前に本を読んで欲しいんだけど」。母は私の要求に特に拘ることなく、素っ気無いほどの調子で「何を読めばいいの?」と聞いた。特に読んで欲しい本はない。それでも多少のお気に入りであった「シートン動物記」とか、そんなものを渡す。実際のところ何の本だったかは、覚えてない。

私の最終目標は「聞きながら寝入る」ということである。物語を聞きながら、静かに目を閉じる。

「せっかく読んでるのに、何で寝るのよ。もう、読むのやめていいのね!?」

母の不愉快そうな声に、私は慌ててシャキンと目を開けた。

母に捧げるページ:絵本を読むときのパターン・ランゲージ

――ってことがひとつ。

その0294_ 2003/04/26(Sat) [オモイデノアワ][ガクモンノアワ]

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分からないことがあって、母に聞く。母の答えはいつも決まっていた。「何のために辞書があると思っているの?」。やがて私は「母に聞く」という手順を省いて、直接辞書や百科事典に当たるようになった。

という話を心ある人にしたら「お母様はいい教育をなさったわね」という答えが返ってきて、「そうか、教育だったのか!」と一瞬騙されそうになった。しかし私は知っている。母は一度も、私が本当に辞書で調べるかどうか、調べて答えを得られたかどうかに、興味を持ったことはなかった。

* * *

長じて、あるときテレビで、10歳で大学に入ったんだか出たんだかしたアメリカの天才児の番組を見た。両親は「どうやったら子供を天才児にできるのか」という質問に答えて言った。

「子供が何か疑問を持ったら、とことん付き合って、一緒に答えを探してやることです」

ああ、無残に摘み取られた、私の才能の萌芽…!!#1

我が家の百科事典の利用状況:日々の泡/その274

――ってことがひとつ。

その0295_ 2003/04/26(Sat) [オモイデノアワ][ガクモンノアワ]

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「その294」は、不公平な記述だ。少なくとも私は「辞書の早引き」という技能を身につけることは出来たのだ。たとえそれが母の意図しない成果だったとしても。 小学校の国語の授業で「辞書の引き方」を習った日、「辞書引き競争」をやった。何度やっても、真っ先に目的の単語を探し出して手を上げるのは、私だった。もちろん、そんなことを賛嘆してくれる級友はいなかったが、私は「日ごろの成果」を確認できたことに満足した。

それにしても、学校とは手取り足取り親切なところだ。「辞書の引き方」なんてことまで教えてくれるのか。

今となっては、コンピュータの検索の速さには敵わないんで、意味ないですけどね。

――ってことがひとつ。

その0296_ 2003/04/27(Sun) [テレビノアワ]

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テレビや映画でよく泣く。「犬がかわいいっ」というだけで涙がにじんだりする。

でも、「可哀相な物語」では、あまり泣かない。 『ほたるの墓』で泣かない。『フランダースの犬』の最終回でも泣かない。

『サザエさん』で泣いたことはある。ワカメとして波平の心に触れ、目頭が熱くなったんだ。

――ってことがひとつ。

その0297_ 2003/04/27(Sun) [ヒビノアワ]

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「嫌いなものについて」より、「好きなものについて」を多く語りたいと思う。それが時々難しい。

嫌いなものについて目を輝かせて語ったあとの、揺り返しが嫌い。 そして「揺り返しの嫌さ加減」については、目を輝かせて話すことはできない。

――ってことがひとつ。

その0298_ 2003/04/29(Tue) [コトバノアワ][バカノアワ]

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あのさぁ、私、「プロトコル」っていう響きが好きなのよ。 似たようなのに、「クロニクル」っていうのもあるんだけどさ。

ちょっと毛色の違うところで、「ダゲレオタイプ」って強そうだよね。

でもさ、うちの兄が大学生の頃、噛み締めるように「かまぼこ」って呟いて、「いい言葉だよなぁ」って言ったの。 自分で呟いてみて、はっとしたね。 やっぱ負けるよ、「かまぼこ」には。奇を衒わない良さっていうか、こけおどしじゃない強さっていうかさ。 敵わないな、と思うよね。

――ってことがひとつ。

その0299_ 2003/05/03(Sat) [オモイデノアワ]

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子供の頃、眼鏡が欲しかった。

私は「少し昔」の子供であるから、ゲーム機やらオーディオ機器やらを買い与えられたりはしなかった。私の持っている「自分専用の、多少高価なもの」というと、学習机やベッドといった家具ぐらいのものであったが、周知のように、それは持っていても「あんまり楽しくない」ものであった。第一それは「私のもの」というよりは、「家のもの」であり、「父のもの」だ。

そういうわけで、「自分専用の高価なもの」として眼鏡を所有している級友が、羨ましかったのである。 あんなに肌身離さず着用しているものが「お父さんのもの」であるはずがない。 しかし、当時私の視力は左右とも 1.5 であり、到底かなわぬ夢であった。

最近は多少落ちているけど、まだ 1.0 くらいはあるのかな。
それより今では、やがて来る老眼のほうが心配だ。母は結構早かったのだ。

――ってことがひとつ。

その0300_ 2003/05/04(Sun) [シャカイノアワ]

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父の実家は田舎の古い農家だ。そのせいかどうかは知らないが、「男尊女卑」的なところが多分にある。 あるとき「都会育ち」の知人に、「軽い男尊女卑の例」として「主婦が家族と一緒に食事をしない」という話をした。

もしかして「常に」ではないのかもしれない。「来客がある時だけ」なのかもしれないが、とにかくその家で食事をし、母に命じられて食べ終わった自分の食器を台所に下げに行くと、伯母が一人で台所で食事を摂っているという光景に出くわすのである。食事中でなくても、この伯母が茶の間に座を占めているところを殆ど見たことがない。 稀にちょっと座って話しに加わることがあっても、テーブルから少し離れたところに位置を置く。

この話に、予想外に知人が驚いたので、驚いた。「全然 "軽い例" ではない」と思えるのは幸福なことだ。

ところで私の言いたかったのは、私にとっての重大事である「伯父さんは兄にだけお年玉をやって、私にはくれないこともあったのよ」というトコロだったんだけど、「全然軽くない」という辺りで話が大きく脱線してしまって、たどり着けなかったのだった(いやお年玉は、後で伯母が「ごめんなさいねぇ」と苦笑しながら、陰で私にもくれたんだけど)。

――ってことがひとつ。

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