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category: 日々の泡

日々の泡/たろさのこと - ■昔飼ってた犬のはなし。

LastModified : Mon Aug 15 16:51:16 2005
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■昔飼ってた犬のはなし。

唯一、ちゃんと顔が写ってる写真。

だけども、長いこと常温で放置してたモノクロフィルムで撮って、このザマ。 それにねえ、見上げてるせいか、慣れないカメラを向けられて不審がってるせいか、 耳をヨコに垂らしてる。 いつもは前に垂れてたから、ちょっと違う顔。
たろさ(8歳頃・雑種・中型・女子)

* * *

冬の朝、登校途中の私に見つかった生まれたての たろさ は、菓子折りひとつでもらわれてきた。
母を説得するときの決め手は、「だって、お母さんと誕生日が1日違いなんだよ」。
母犬の飼い主のおばさんは「一番可愛い仔を残しておいたわよ」と言った。

「オスだ」と言われてもらってきたので、「たろう」と名付けたら、女の子だった。
すまなんだ、たろさ。
たろさ のお母さんは「ぽち」といった。

* * *

飼っていたときは気付かなかったけど、最近になって色んな犬の躾の本を読んで、
たろさ がいかに悪癖やクセのない、素直で穏やかな分別のある犬だったかが解った。
外犬だった たろさ は、何の躾もしなかったのに、玄関のタタキで勝手に「待て」をしていた。
普段は裏につないでいて、たまに庭に放したけど、洗濯物にイタズラなんかしなかった。

山に連れて行くと、ふざけて逃げ回ったりはしていたけど、
普段はおっとりとして、小学生の私より、足の遅い犬だった。
雷に、頭だけ穴に突っ込んで、ブルブルと震えていたりもした。
そういえば、だいぶ大人になるまで、
自分の体高と同じくらいの高さの濡れ縁から、飛び降りることも出来なかった。
だから私は、「ダメ犬」と呼んだのだ。
雑種だといっても誰も信じない、姿はこの上なく可愛い、ダメ犬。
甘噛みが上手な上に、牙が丸っこい、犬じゃないみたいなダメ犬。

たろさ を枕代わりに寝そべると、ほんの少しずつ、匍匐全身の要領で、
私に気付かれないように(というつもりで)、頭の下から這いずり出ようとした。
子供の私は、耳を丸めたり顔をぐしゃぐしゃにしたり、「たろさ のいやがること」を随分したけど、
たろさ はいつも、「もぉ、やめてよぉ」という調子で、ゆるやかな抵抗をするだけだった。
「やめてよぉ」の仕草があんまり可愛いので、悪戯の餌食になってしまうんだって知らずに。

晩年は、"スネる" ということを覚えて、
大好きな車から引き摺り下ろされて、庭の隅でこちらを見向きもせずに寝そべったり、
「ごめんね」と頭をなでようとしたら、手の下をスルリと抜けて小屋に入ってしまったりもした。

*

もう一度犬を飼いたいけど、たろさ じゃないと飼いきれないんじゃないかと心配になる。

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